サフランボル  (世界遺産)

その昔、この地域にサフランの花が群生していたことからこの名前が付けられた。人口2万7千人の都市。ここにはトルコ国内でも特に昔ながらの民家が多く残されており、土壁に木の窓枠が並んだ独特の木造建築に今の人々が暮らしている。1944年に、この町並みが世界遺産に登録された。
サフランボルが最も栄えたのは、オスマン朝時代の14〜7世紀頃のことである。シルコロードの通過点でもあったため、当時は馬の鞍や革靴つくりが中心の商業都市であった。現在は近郊の製鉄所で働く人が多い。

フドウルルックの丘

旧市街の散策

フドウルルックの丘からの風景

1階は石作りで家畜などを飼う、その上は木造の生活空間。この日はツアー中初めての小雨であった。トルコの1月は年間を通して最も雨の多い月であるが今年(2007年)も雨が降らず、農作物の収穫が心配されている。トルコは農業国である。

観光客相手のお土産やが並ぶ。お土産は安いが雑な作りのものが目立つ。ここは世界遺産に登録された後も観光客は少ない。登録後、家の改修は厳しく制限されたため、民家を改造したホテルが使われており、ホテルの中はとても質素であった。